【 一宮 長常 】   いちのみや ながつね   ?〜1786


越前敦賀の人。家業は酒造業。雪山・含草子と号す。幼少より京都に出て、金工・柏屋忠八の丁稚となる。

遣いに出かけると、絵草子屋や書店前に立ち寄り書画を熟覧し、夜間寝静まったあと見てきた書画を容易に描いた。

光格天皇のとき、衝立の金具を調達、その賞として越前大掾を受領し、以後「一宮越前大掾源長常」と落款する。

晩年は香花茶道三絃を習う。また揮毫する絵の意匠や溌墨は、専門家をも驚嘆させものがあり、好事家に愛玩された。

天明6(1786)62日歿、享年は未詳。