【 伊藤 小坡 】   いとう しょうは   1877〜1968


明治10(1877)424日三重県宇治山田生まれ。旧姓は二見、本名は佐登。

はじめ伊勢の磯部百鱗に学び、のち京都に出て森川曾文に入門。曾文の歿後は谷口香?に師事し、「小坡」の雅号を受ける。

大正4年第9回文展で初入選、三等賞を受賞。大正5年第10回文展に連続入選する。

大正8年「日本自由画壇」の結成に参加するが、翌年官展に復帰。

大正11年日仏交換美術展出品の『琵琶記』が仏政府買上げ、平和記念東京博覧会では三等賞を受賞。

昭和3年竹内栖鳳に師事、「竹杖会」会員となる。

昭和5年第2回聖徳太子奉讃美術展に無鑑査出品。昭和7年第13回帝展に『夕ぐれ』を推薦出品する。

昭和11年秋の文展招待展に『十三詣の装い』を招待出品し、新文展において無鑑査出品を重ねる。

初期には当世風俗の美人画を描くが、やがて歴史風俗の美人画に移行、官能的な現実性に富んだ作品を発表する。

昭和19年戦時特別文展が最後の官展出品となる。昭和43(1968)17日京都市で歿、90歳。